ミステリ

長靴をはいたデコは本格以外の何物でもない!

引力=淫力 ってネタが長靴をはいたデコであったけど、元ネタはコメットさん※のパンチラウィッチだろうか? と思って大槻(エロゲライターの方)のサイトに行ってみると リンクにホワホワが!! で、肝心の長靴をはいたデコだけど このミスとか本ミスの対象…

後期クイーン問題に言及している自分の記事まとめ

自分用のメモです。 後期クイーン問題は三つに分けられる。 名探偵を利用した事件、名探偵の存在により事件がおこる(=名探偵の苦悩) 証言や証拠を疑いはじめたら切りがない(=フレーム問題) そもそも真実なんてどこにあるんだ(=ゲーテル) 「名探偵の…

女囮捜査官シリーズ

再読したんですが、これって後期クイーン問題を少し広げた作品だと解釈すべきだったと気づきました。 (初めて読んだとき、山田正紀がそういうことに言及する作家だと知らなかった) (この文章で言う後期クイーン問題は 名探偵の文学的苦悩によるもので、笠…

ANOSと逆転裁判が似てる? ということに関する断片的なメモ

いや、似てないだろ。 逆転裁判はアドベンチャーの進化系で ANOSはノベルゲームの進化系。 キャラクタとプレイヤーの情報と発想伝達の相違は 「ゲームの難易度」でしかなくて。 プレイヤーが気づいているのに、それをキャラクターに伝えられない 「もどかし…

つくとりレビュー

ある程度エロゲに関してアンテナを広げてる人なら この作品をプレイしていく内に、おおよその展開と叙述に気づけると思う。 (ミステリ好きならなおさら) もちろん、その点がこの作品の評価を下げる物にはなっていない ということには、最後までプレイして…

原田宇陀児「新興宗教オモイデ教外伝」

オモイデ教の外伝。 というよりは、雫の外伝? (個人的にレイナナとの関連性をすごく語りたい) というか、ホワイトアルバムから九年ですよ、九年。 下級生からも九年だし、ONEからも九年。 とらハ1からも九年、好き好き大好き!からも九年。 終ノ空は次の…

フローチャート形式でミステリオタクなあたなにオススメのノベルゲームを教えてあげるんだよだもん!

まずは、簡単な質問に答えてください その前に、表題の「あげるんだよもん!」の部分は伏線ではありません。 これは、18禁ゲーム(ノベルゲームの正体です)で頻繁に使われる語尾の特徴づけによるキャラ立てをパロったものです。 清涼印流水が♪をつけたりす…

戯言シリーズ読了

半年に一冊分ぐらいのペースでゆっくり読んでました。 この、舞城とか佐藤とか北山の系列苦手なんですよね。(ってよく並んで呼ばれるけど、北山は正統な本格だと思う) さかのぼると、誰なんだろう? 笠井? それとも森? そこらへんの、自意識過剰ミステリ…

ヴァンパイア十字界8巻のをひぐらしと後期クイーン問題から読み解いてみる(未完)

起:城平作品における十字界の位置づけ 名探偵に薔薇を:名探偵の苦悩を提起 ↓ スパイラル :名探偵の苦悩の解答、および神ないし犯人の苦悩を提起 ↓ 十字界 :神ないし犯人の苦悩の解答 というラインだと思う。(十字界がどう着地するかは、まだ不明だから…

今年の非小説ミステリを振り返る、今年の非小説ミステリを見据える

非小説ミステリ界隈(どこにあるんだろう)で、今年一番の目玉となったのは。 ANOS4でしょう。 と言いたい所ですが、順当に考えたらひぐらしのなく頃に完結、でしょうね。 I/Oも今年だったなあ。 ノベルゲームから離れると、スパイラル本編の完結が目玉かな…

各種ループ作品における「あたる」「責任とってね娘」「夢邪鬼」は誰か? を考えてみる

各種ループ作品において「あたる」「責任とってね娘」「夢邪鬼」は誰か? を考えてみる。 BD 「あたる」 「責任とってね娘」 「夢邪鬼」 七回死んだ男 主人公 なし なし 九十九十九 九十九十九 なし? 九十九十九 時の鳥篭 浅倉幸江 なし なし ※シリーズ三…

浦賀のシリーズを読む

エロゲミステリ(厳密に言うと、ノベルゲによるミステリ)に関して、思いをはせてきたわけですが ミステリエロゲ、という観点から見てみるのも大切かな、と思い読んでみた。 んだけど、ミステリはジャンル名だけど、エロゲってジャンル名じゃないから ミステ…

海がきこえるの小ネタから見る映像ミステリにおける伏線の張り方

海がきこえるの小ネタから見る映像ミステリにおける伏線の張り方 古い作品なので、有名な話題のような気もしますが、さっき見てて気づいたので、書いてみる。 ヒロインが離婚した父親の家を訪ねるも、そこに自分の居場所がなく 「壁紙なんて濃いグリーンよ」…

考察する意味があるのがどうかわからないけど

関田涙世界観としては 魔法世界は作中でのヴィッキーシリーズの舞台であり、かつ(もしくは、刹那の魔女の冒険により?)マジカルストーン世界における夢の世界でもある。 ってことなのかな? (現実の)ヴィッキーシリーズの世界が、刹那の魔女の冒険で再編…

関田涙の青い鳥文庫の新刊読了

残るはエルの残した夏のみ。 とろとろしてると、11月に新刊が出るので、さっさとすましたいなあ。 にしても、ミステリ的物語的な出来の良し悪しは兎も角、関田涙考察をする上で役に立たない一冊だった…… もうちょい何かやりようがあったと思うんだけどなあ…

ハードボイルドと名探偵の苦悩に違いを

前回の続き ハードボイルドと名探偵の苦悩に見た目で差をつけれる というのが、この評価基準のもっとも優れた所だと思います。 例えば、国内作品で言うと、若竹の葉村晶シリーズとか芦原すなおの雪のマズルカなんかは、たしかに名探偵役が苦悩しています。 …

点数評価に思いをはせてみる

刹那の魔女の冒険まで読了。 霧舎が正統派でありながらも、枠組みの外にもミステリの味を求めてて 氷川が正統派の枠組み自体を俯瞰するような作者 みたいな、印象があるんだけど、関田涙はどうなんだろう。 メフィスト賞の中でも本格派に位置する作者だと思…

Dearシリーズ

三巻まで読了。 ループ物に外れ無し。 と一概に言い切れないのが、世の中の広いところ。 折角、小説でループ物をやるんだから、ルール説明、ルール考察、ルール議論なんかに文量を割いて欲しいなあ。 シナオシ、学校へ行こう、タイムリープと傑作を立て続け…

THE推理PSP

青い鳥文庫で、少年探偵WHOってことは…… シリーズ自体が青い鳥でリリースされるのか、はたまた噂の全作品クロスオーバー企画への布石なのか…… 少年探偵で思い出したけど、探偵少年なんとかってエロゲがあったなあ。 というわけで、THE推理PSPの話。 このみ萌…

R11とI/Oをようやくやる気になるが、重みに耐え切れずThe推理PSPに逃げる

I/Oはともかく、R11はPC移植を待った方がいいかも。 PS2って重いよね…… 多分予算の関係で安楽椅子探偵にならざるを得なかったんだろけど、これが上手い。 もちろん、謎解きに関してはANOSシリーズの足元どころか、同じ階段にすら上れてない程度なんだけど 独…

ANOSシリーズレビュー”ロストカラーズ”「物語による罪の裁き方、救い方」

いきなり反省会 これは駄目だ! と思うものの、もったいないのでアップロードさせてもらう。 お願いだから、真剣に読まないで欲しい。 言いたいことは伝わると思うのだが、展開が酷い。 後日書き直すか、違う視点から書くので、許して欲しい。 どうでもいい…

ANOSシリーズレビュー”空の浮動産”「記憶管理システムの意味」

起:既読文章への対処法「ループ世界」 ノベルゲにおいて、既読文章への対処というのは、避けては通れない問題でしょう。 共通パートの肥大は、ゲームの作業化を進めるだけでなく、二人目三人目のシナリオにダレが生じてしまいます。 その解決策として 1.共…

ミステリは小説なのか? エロゲはゲームなのか? という大層なタイトルをつけるも、内容はただの愚痴。

起:エロゲはゲームだ「本人が言ってるんだし」 エロゲはゲームなのか? という話題がちらほらと、あると噂されるも誰も実態を見たことがないエロゲ論壇でささやかれている。 (いやあるもんだねエロゲ論壇って、冗談で言ったのに。僕には関係ないけど) エ…

スパイラルの解釈

1.歩は”あの人”を信じていた 2.歩はまどかを(一方的ながら)信じていた 3.歩は自分を信じていた 最後の「何故歩は不確かな地面に立っていられたのか?」という疑問に対する解答です。 僕は、三番の自分を取り戻せた、取り戻せる、という未来を信じたのだと…

書評を書くのは難しい。久しぶりに自分語り

今、三時間に渡って 関田涙”蜜の森の凍える女神”「社会派のやること 本格のやること」 という文章を書いていました。 なのですが、社会派の定義が曖昧だったこと、そもそも関田涙の作品をコレしか読んでないことからボツに。 三作目がメタミステリのようなの…

石持浅海”顔のない敵”「……のはずが」

短編連作ならともかく、短編集で考察を書くのは難しいだろ。 と思いつつも読んでしまったのものは、仕方がない。 地雷がテーマの短編集ということですが、例外である最後の一つ「暗い箱の中で」を押したいですね。 密室という、石持作品に共通するテーマを扱…

坂木司”青空の卵”「ミステリの抱える危険性」

書いていたのが、消えて、もう一度書きました。 そのため、イラつきのせいで、少しわかりにくくなったかも。 起:名探偵の絶対性「否定されない存在」 名探偵とは、否定されない絶対の真実を示す者のみが冠する称号である。 なので、翼ある闇においては、メ…

のの美捜査中 考察「萌えとミステリ」

起:ミステリコミックについて「城平を称えましょう」 ミステリ界広しといえど、のの美捜査中に関するレビューを載せているミステリサイトは、ウチぐらいなもんだろう。 という自負を掲げながら、レビューが始まる。 ミステリコミック。 と言われて、何を想…

東川篤哉”学ばない探偵たちの学園”考察「ギャグとミステリ」

起:このブログの売り「文章量も大切である」 まずそもそも、チョイスが間違っているだろ? というツッコミが多々あるのを推測しながらも、ようやく二発目のレビューである。 このサイトの売りを全く生かせそうにない作家の本を、よりにもよって、リアルタイ…

そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ考察「テキストの限界を超えるノベルゲーム」

起:トリックの必要性「物語としてのミステリ」 ミステリにおいて、トリックはどれだけ重要でしょう。 トリックだけあれば、ミステリと呼んでもいい、という極端な人もいれば。 トリックなんて必要ない、論理だけでそこに到着してほしい、というもっと極端な…