かまいたちの夜×3感想（紺の栞までのネタバレあるよ）

え？　これ我孫子さんなの！？　とミステリファンなら驚愕すること間違いなし。

というのは大げさにしても、
法月っぽい鍵にまつわるロジックとか
島田荘司っぽい館トリックとか、
西澤っぽい叙述とか、
殊能っぽい意味のわからないオカルトとかを読んで
新本格作家では地味というか、殺戮にいたる病以外話題に上がらない我孫子がここまで手の込んだ作品を！？　と驚いた。

意味のわからないオカルトは何か後期クイーン問題にでも取り掛かるのかな、と身を構えたんだけど
まったくそんなこともなくてガッカリ。

ゲームとしては、既読スキップもついてるから、フローチャートがないのはあまり気にならない。
あと偽装に関する手入力はかなり悩んだ*1

ただ、昨今の萌え四コマに頻繁に登場する百合っ子のせいで
叙述が読めてしまったのが残念。

*1:全然関係ないけど、歌野の長い家を思い出した