2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

グレートとZが合体して……

なんで、イーノやねん。 シャングリラチルドレンじゃないんだから。 JPY。たつきですよ。 今は笠井潔の哲学者の密室を読むために、矢吹シリーズを読みかえしています。 あと何時の間にやら天啓シリーズが創元文庫になって本屋で買えるみたいなので、そっちも…

風来のシレン 黄金郷アムテカに舞う花:原広行 健部伸明

SFCゲーム風来のシレンの長編ノベライズ。 「旅の神クロンの追い風を」という言葉が出るだけで、シレンのノベライズとしては大満足。 自分はSFCとGBしかプレイしたことがないので、機会があれば64やGB2もプレイしてみたい。 今は空ダンやってるから、そっち…

火車:宮部みゆき

あるキャラクタを全く登場させないことで、逆にそのキャラクタがたってくる、という手法が面白い長編小説。 主人公が物語の始まりまで、そのキャラクタと関係がないのが、読者の感情移入を妨げなくて○。 ただ、同じような構成の同作家の「誰か」や「理由」の…

嘘猫:朝暮三文

猫と暮らす青年を描いた青春小説。 なるほどこれを青春小説と呼ばずして、と言いたくなるほど真っ当な青春小説。 猫を好きでも何でもないが、猫を飼いたいと思いたくなってしまった。 小説もきっちりしていて、良い意味で読後に何度も思い返したくなる作品だ…

カンニング少女:黒田研二

あまりにも軽すぎる青春小説。 カンニングという題材は、いわゆる知識トリックや物理トリックの類で、読んでいて唸るような物ではなかった。 小説らしさを出そうとしている青春パートも、非常に軽くあっさりしている。 くろけんらしいちゃらしいけれど、短編…

そして五人がいなくなる:はやみねかおる

先日完結した、はやみねかおるの代表的なシリーズの第一作。 殺人こそ起きないものの、オーソドックスな本格ミステリ長編。 そしてわかりやすいテーマでの小説と、読めるポイントが多くておなかいっぱい。 長く続くシリーズの開幕にふさわしい名作だと感じた…

鉄腕バーディーDECODE:02

ミステリではなく、ゆうきまさみの警察漫画*1を下地にしたTVアニメ。 原作と違い、つとむやバーディー個人のエピソードなのが、ある意味アニメらしいと感じた。 ただ、ゆうきが言うところの「甘い果物に砂糖をかける」ような濃さも感じてしまい、いまいち楽…

俺が俺に殺されて:蒼井上鷹

奇抜な設定で展開する長編ミステリ。 二転三転するプロットは良く出来ている。 独自設定にすぐさま適応する主人公が、良い意味で西澤的だと感じた。 ただ、意外な結末や小説としてのオチが弱く、大満足とは言えなかった。