さよなら妖精読了
夏季限定で新しい一面を見せてくれたので、文庫で過去作を復習。
社会派要素あり、日常の謎要素あり、青春要素ありの盛りだくさん。
なるほど、この黒さが夏季限定につながるのかなあ。
僕はこういう「ミステリである存在意義が大してない小説」が大好きである。
そもそも、ミステリの存在意義なんて、まあ単純で「謎解きが明快で面白いか」なんだけど。
それが大してない小説、というのは、つまり「ミステリとして読まなくてもちゃんと小説してる」ってことです。
ただし、名探偵の苦悩を小説したら、それはミステリ的な意義のある小説ということにしておきます。
さて、なぜミステリ要素と青春要素が大してリンクしてないのに、それを評価するのか。
それは、僕がエロゲや四コマ漫画をこよなく愛するのと同じです。
そう「わざわざ手間をかけている」という点です。
別に絵をつけてBGMをつけて、スクリプトを組まなくてもクロスチャンネルや天使のいない12月は名作だってことが言いたいだけなので、終わり。
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