北森鴻:触身仏 四点(五点満点)

民俗学的な謎と現実の事件とを上手く関連付けそれらを本格のノリで解決する、異色*1本格ミステリシリーズの第二段。
前回はこの紹介通りの内容だったが、二作目である今作は狂言回しであったはずの名探偵やワトスンを事件に組み込んだ作品もいくつかある。
その上民俗学的な謎と現実の事件が密接な関係にありすぎて、ただ単なる民俗学的な味付けをされた現実の事件になっており、少し作風が変わっている。
なのだが、三國というワトスン役に萌えてしまったので、点数を下げず据え置いた。*2

*1:動機を社会(民族学?)的なテーマに据えた上で、その動機を論理的にとくのが異色だと思うのですがどうでしょう

*2:過去ログみたら前作の感想書いてないな、同じ点数です