2007-12-11 伊坂幸太郎:ラッシュライフ 四点(五点満点) 四行ミステリ感想 各々のパートが一箇所にまとまっていく過程が面白い群集劇。 まとまっていく過程にごくごく軽めの叙述トリックがミステリらしいともいえる。 今作でも言及されている後期クイーン問題だが、前作と同じように解答を避けて放り投げている印象がある。 もちろん「後期クイーン問題小説」ではなく「小説」なのでそれが間違っているとは思わないが、扱ったからには解答を出して欲しいなあ、とも思った。