亡国のイージス:福井晴敏

現代日本を舞台にしたアクション小説。
シリーズ物でありながら、明確なシリーズキャラを置かずに共通設定だけで書いていて、福井世界観ともいえる独自の世界観が色濃く出ている。
一つのテーマを貫いているだけに、啖呵を切るシーンが過去作品を彷彿とさせてよりいっそう面白い。
けれどミステリ要素とも言える如月を巡るミスリードを、シリーズを逆から読んでしまったため、楽しめなかったのが残念。