ミステリはパズルじゃないし、パズルはミステリじゃない！ つじ要の論理少女についてのお話。

ロジックで解決できると解っている事を、ロジックで解決するのは
本格パズラーとは全く別物だと言う事がよくわかる作品。

この作品が面白くない、とか言ってるわけでなくてね。
ミステリとパズルの違い、見たいな物を強く感じた。

具体的に言うと、ミステリは作中に明示される謎から何を推理するのか、という場所からもう勝負が始まってる感じ。
例えば、ひぐらしの連続怪死事件の実行犯は推理のしようがないけど、それはそこが推理しなくていい場所だから、推理できなくてもいい。
みたいな感じで、そういう辺りがミステリがミステリらしい所じゃないかなあ、と思う。

歌野の有罪としての不在って短編では、どこを推理するのか読者への挑戦状で明確にしてるけど
これはその挑戦状自体がミスリードになってるっていう、趣向だから例外だと思う。