金曜日恒例ホモ小説。

「伊福部君ってポアロで何してるの?」
「歌ってますよ」
「ふーん」
「何です、その顔」
「いや、ボクは君たちの曲を正直マジメに聞いたことあんまないけど、歌ってたかなあって」
「歌ってますよ!」
「ふーん」
「『燃えるような真っ赤な空の下』」
「あっ! なんか聞いたことある!」
「え、これ相当古い奴ですよ」
「じゃあ、聞いたこと無い」
「『鷲崎に相談しようか 冷やかされるからやめとこうかなー』」
「それB'zの曲やろ? え? 伊福部君はB'zやったん?」
「B'zかB'zじゃないかで言ったら、B'zですよ」
「えー! じゃああのアゴが松本で君が稲葉ってこと?」
「……コノ話広げるのしんどそうですね」
「正直ポアロもB'zもよく知らんからなあ」
「じゃあ、振るなよ!」
「それもそうやな」
「もういいですか?」
「うん」
「それじゃあいきますよ」


「小野坂!」
「伊福部の!」


「いやいやいやいやいや、みなさーん、これおしゃべりやってまーすですよー」
「神谷くーん、そんなの言わなくてもみんなわかってるよ」
「そうですよ」
「いやっていうか、何で普通に貴方が喋ってるんですか? 置鮎さんは?」
「はい、というわけでね、今日はゲストがきてますよー」
「こんにちは、ポアロの伊福部崇です」
「わーパチパチパチ」
「いや、いつも来てますけどね」
「えー、そうなんですかー」
「おじさんいつも殴ってるでしょ!」
「ちょっと神谷くーん、ボクが伊福部君のことを殴ったことなんて一度もないよー、ねー」
「こないだスパンキングされましたけどね」
「おい! 止めろ!」
「え、ごめんなさい」
「え? え? その話詳しく」





ポアロのPVを見るたびに思います。
「夜は上でこれぐらい揺れてるのかなあ」って。