EVE new generation

999に向けて打越作品予習計画の第五弾にあたる、長編”本格”ミステリゲーム。
変装、変声機、記憶消去、二重人格、どれもオチとしてはタブーなトリックだけれど、これらがあることを前提に話が展開されるのでとてもフェアだと思い”本格”と形容した。
もちろん、ただ嘘をついていただけ、という殺害トリックはいただけないが。最終章手前の叙述トリックや、地味ながらロジカルなエベレーターと病院での消失トリック*1は十分本格ミステリとして通用する出来だった。
12RやR11での「おいおい、打越さんとやらで999は大丈夫なんすかねえ?」という不安感を一蹴してくれる素晴らしい出来だった。

*1:もう一つの消失トリックであるデパートのそれは、何でああしたのか全く理解できない。シリーズやってないけど、弥生ってキャラが何かしらの特殊な性癖を持っているのだろうか?