極限脱出 9時間9人9の扉レビューというか感想その一 ”DS”でなければ描けない『叙述トリック』トリックの分類に関する軽いネタバレ注意

999の何が素晴らしいって
DSであることを利用した『叙述トリック』が素晴らしい。


これの凄いところは
例えば
「”本”であることを利用した『叙述トリック』」ってのは大概の場合
”本”を”文章”に置き換えても成立するわけですよ。
(霧舎学園とかヨギガンジーとかもあるけど、あれは物理トリックかな?)


だから、例えば車輪みたいなゲームに対して
「”ゲーム”であることを利用した『叙述トリック』」って形容しても間違ってはないけど
その”ゲーム”は”文章”に置き換えて、その上で小説や本に置換できる。
書淫とかEver17みたいなゲームが代替不可なトリックもあるけど、それでも決してハードには依存しない。
(書淫のオーラスのトリックは、キーボードに依存するけどね)


そこで、今回話題の999は
”DS”であることを利用した『叙述トリック』の”DS”の部分が
ちょっとやそっとじゃあ、代替できないのだ。


オーラスで明かされる「二画面である意味」
そしてそれを踏まえたうえで挑む最後の最後の脱出での「DSの持ち替え」


これらは、単純に本を二分割したんじゃあ、絶対に味わえない
「DS」ならではの面白さだ。


まだ発売して少しということで、ネタバレを極力抑えたレビューにしたので
是非とも買ってプレイして欲しい。
10時間もあれば、クリアできるし
ストーリーの筋をおいたいだけなら、うちのプレイ日記を参考にすればチャッチャッと攻略できる。


ミステリ読みなら、この驚天動地のトリックを読まないのは損だよもう。