2009-12-15 ηなのに夢のよう:森博嗣 四行ミステリ感想 Gシリーズの第六長編にあたり,シリーズ前半の幕を閉じXシリーズの幕を開けることになる本格ミステリ長編. そのため,ストーリーに進行があり,萌絵や山吹といったキャラクタに変化が訪れ,シリーズとしては興味をそそられる内容だった. しかし,ミステリとしてはハウダニット一本勝負どころか,なんとも取り留めのつかない適当な感じで,何か深い意味があるのかもしれないが読み取れない. けれど,S&MやVをふまえたストーリーの展開は非常に魅力的で,ミステリ的な薄さがあまり気にならなかった.