万能鑑定士Qの事件簿 I*2:松岡圭祐

長編ミステリ、というよりはエンタメの上巻。
力士シールをめぐるメインストーリーに、過去や未来のシーンがカットバックしてくる構成はキャラクタの魅力とあいまって効果的に作用している。
ただ、あまりにもエンタメしすぎていて小説としては今一つ厚みに欠けていた。この点が下巻で補完されていたら、傑作かも。
ヒロインが勉強を頑張るシーンは、ひぐらし解のYouの早い奴が流れるところを彷彿とさせる爽快感だった。ボクも金曜に試験があるので、頑張ろうと思う。