例によってよって、一行じゃない

っていうか、花とゆめじゃなくて、ザ花とゆめ


というわけで、ザ花とゆめ感想

アサガオアパート ふじもとゆうき

創作を題材にした創作は、読んでいてツラいけど、元気が出る。
これは、耳をすませばを見て落ち込むけど、海がきこえるを見ると勇気が出るのと同じ原理だと思う。
というわけで、次回は海がきこえるがいかに素晴らしいかを語りますよ。

泣き顔のマリア モリエサトシ

突飛な設定を上手いこと対比に使ってまとめきった、のかな。
無価値だと知っている、って言い回しが素敵。
別冊の連載のこれからが気になる作家です。


はちみつの花 木内たつや

単行本おめでとうございます、購入予定リストにいれておきました。
さて、単行本出るということで、シリーズを意識した展開?
まあ萌え作品なんで、萌えときましょう。

お帰りなさいませお嬢様 山本修世

山本修世といえば、秀才少女漫画家、のイメージがある。
連載よりも短編でこそ力を発揮する、真の意味での漫画家。
構成力こそが、漫画の全てだ。
いやまあ、かってな想像なんですけどね。
……がんばれ、負けるな。


禁断Sweets 桐谷実紀

どこが面白いのかわからないけど、面白かった。
キスシーンの見せ方、とか?
毛嫌いしてたのですが、見る目が変わりました。

愛しのPUNKSTAR 桜井雪

ショート寸前以降連載では音沙汰がない桜井さん。
言葉が通じない幽霊、というネタは掘り下げ甲斐のある上手い設定だと思います。
あれやこれやと考えてしまうのはミステリ脳かも。
関西弁萌えだけじゃない所を見せ付けられました。

夏眠日和 音久無

今回の注目株No2、音久無です。
青い空に嫌悪感を抱く、という設定が非常に面白い。
かつ、それをありふれた物にする強引な世界観がたまらない。
単行本が出たら是非買いたい作家です。
どうでもいいんだけど、ネタ被った……
HTML時代の過去ログ漁れば僕の方が先だって証明できるのに……
まあ、些細なことなので書くけどねっていうか、さっさと書かない僕が悪いんだけどね。
だから、もしいつか発表したときに「パクりだ」って言わないでね。


舞われ風車 水森暦

今回の注目株No1、水森暦様です。
その注目に答える素晴らしい作品でした。
千本風車のインパクトしかり、含みを持たせるラストしかり。
漫画らしい絵的なインパクトと、文章を絡めた内面描写。
これぞまさに、少女漫画の王道。
ただ、何度も繰り返す思い出(=幽霊)と風車がかかっている事を強調した方が僕は好きかも。
くどい、かな。
まあそれはともかくとしてさ、最後のページの右端の柱はおかしくないかなあ。


くじらの歌 空安宿

予想外のダークホースでした。
最後のオチといい、そこまでの展開といい、なかなかどころかとても面白い。
すれ違いネタに落ち着いたのは、子供を演出するためかな。
それとも、親子の関係を崩さないため?
いろいろと深読みは出来ますが、オチの綺麗さだけで星を挙げたくなりますね。
(星なんてあげたことないけど)


みそら 藤原春

デビューから二作目の新人。
一作目はページ数の問題でわかりにくいものの、小難しくも綺麗なオチでした。
さて、その二作目は人型ロボット物。
一作目は人を欺くこと、というテーマを持っていたのに対し今回は……
日々生きれることの愛おしさ、を描くには言葉が足りないかな。
エピソードを動かすことよりも、内面描写に文量を費やして欲しい派です。


花と水 森永ゆずる

上と同じく二作目の新人。
デビュー作は正直、萌えだけを売りにしていました。
さて、今回は……
うん、まあ萌えてしまった以上言うことはありません、おしまい。

まとめ

本田ほのみが不発だったのが残念。
水森暦が圧倒的な実力を見せ続けられているのが、僕の目からみた現状です。
っていうか、今回ベテラン陣が薄くない? 別冊が忙しいのかな?


そうえば、僕の好みをはっきりさせてなかったので、好きな少女漫画家を三人ほど並べてみます。



1.藤原未來
 Newdaysは素晴らしかったのです……
 今年中にあと一本は読みきりを読みたいところです。


2.望月花梨
 花とゆめプラスってどうなってるの?
 まあ気長に待ちます、まあそれにしても通い婚って何だったんだろうね。


3.水森暦
 まさに天才の名をほしいままにしています。
(多分に僕の中だけ)
 コミックスが出たら絶対に買いますね。


これでわかると思いますが
○読みきりが大好き
○内面描写はくどく
○話のオチがハッピーはいや
の三つの要素が大切なのです。


藤原未来はって?
信者なので。