崖の館:佐々木丸美 三点(五点満点)

クローズドサークルを舞台にした長編ミステリ。
閉じた空間だけでなく、家族という閉じた関係も謎の焦点になっている。
ただ、ミステリの外の今でいう森博嗣がよくやるような会話が、本質と絡んでいないのが難点。
くどい中盤と比べて終盤がとてもあっさりしているのも、余韻というよりは、尻切れトンボに感じた。