QED ベイカー街の問題:高田崇史

シリーズの中の異端作で、ホームズを扱った長編歴史?ミステリ。
実際の殺人事件と歴史上の謎が交差するのが見所で、二つの謎が意味を持って繋がるのが上手い。
ただ、この構成は確かに面白いのだけれど、それぞれを単品で見るとそれほど意外性のあるトリックでもなかった。
これで読んだ小説が三作連続で所謂「二重人格」がオチの作品だった、奇妙な偶然ってのはあるものなんだなあ。*1

*1:嫌味じゃないよ