魔王 伊坂幸太郎 一点(五点満点)

政治に関する議論を具体的にすることで物語が展開していく二部構成の長編小説。
議論の過程を二部構成にし、二通り描くことで結論に至るアプローチが違えども、といった趣が出ていた。
また小説としても明確な結論を出さないことが結論、という姿勢は好感が持てて非常に面白い。
色々と考えさせられる内容で、もっと議論が読みたいと思った。