修羅の終わり:貫井徳郎 三点(五点満点)

叙述ありまっせ! って感じのモジュール形式の長編ミステリ。
結末までの道中は非常にミステリで、どう転ぶのか、どう叙述をかますのか、と終始ワクワクして読めた。
肝心の結末は、ミスリードがバッチリ効いていて、800P中半分ぐらいはミステリのためのミスリードってのが格好よすぎ。
ただ、その分全てがガッツリ無駄なくまとまってた慟哭と比べると、小説的な魅力は落ちるかも、けど所謂読ませる文章のおかげで、全くストレス無く読めたので文句なし。