2009-10-16 黒の貴婦人:西澤保彦 四行ミステリ感想 タック&タカチシリーズの第三短編集にあたる、本格ミステリ短編集。 依存への前置きとなるウサコ視点の短編があるので、刊行順を無視してコレを依存より前に読んでおきたい。 また、依存以後の物語が少し語られたりなど、ミステリとしての面白さはもちろんだけれど、シリーズとしての面白さが大きい作品集。 ベストは「スプリット・イメージ」。森奈津子シリーズで鍛え上げたテクニックが別シリーズで開花した、名作中の名作だ。