2009-11-05 シンデレラ・ティース:坂木司 四行ミステリ感想 歯医者を舞台にした日常の謎物のミステリ短編連作。 ミステリではあるものの、変わった職業に由来する知識ネタ一本背負いが多く、本格にはほとんど寄っていない。 ただ、その分小説としてはしっかりと、恋愛の過程を描いていて、ミステリというよりは恋愛小説の趣が強い。 ”解決の過程”という中々に希少なテーマに挑んだ、ファントムVS.ファントムがベスト。謎解きをしておしまいじゃないのは、職業物の面白いところだ。