夜のピクニック:恩田陸

ミステリではなく青春長編小説。
428〜封鎖された渋谷で〜で「手遅れなんてありません。家族の間にゲームオーバーなんてないんですよ」という台詞がある。
この「家族の間」を「読書」に書き換えて、この登場人物に送りたい。本を読むことが手遅れだった、なんて言い訳をしている暇があったら、その言葉を発している間に一冊でも多くの本を読む努力をすべきだよ。
本を読むことに対して真摯な姿勢を感じさせられないキャラクタが不快で、このシーン以降いやーな気持ちで読みきってしまった。