9時間9人9の扉オルタナ 下:黒田研二

チュンソフト原作のゲームのノベライズ。原作に少し手を加えて、すっきりさせた印象。
原作は大掛かりな叙述トリックに加えて、多くの謎が残る展開だったが、小説版では必要最低限のガジェットでまとめられてる。
そのせいで、ミステリ要素と呼べるものがフーダニットぐらいで、サプライズによりまくった原作の魅力を表現しきれていない。
だけれども、まあ九人の活躍を読めただけで良し、と納得できた。『999の腕輪』みたいなアイテムがシレンで出たり、次のサウンドノベルの小ネタに使われたりするぐらい、チュンソフト作品に定着してくれるとうれしいなあ。