カラット探偵事務所の事件簿1:乾くるみ

日常の謎寄りの本格ミステリ短編集。
「事件簿1」という、シリーズ化を前提にしているかのようなタイトルが、ミスリードに使われているってのが斬新に感じられた。
それにしても、同性愛のストーリーだと思わせておいて、異性愛だったって展開はミステリとしては定番だし納得するし、別に文句はない。ないけど、何だか少し悲しくなってしまった。
短編ミステリとしては、どれも平均レベルぐらいには面白かったし、どんでん返しも類例があるとはいえ、キャラ萌え部分で上手くそこらへんの凹みを補えてたんじゃないかな。普通。