2010-05-06 密室殺人ゲーム王手飛車取り:歌野晶午 四行ミステリ感想 殺人ゲーム、と銘打たれた殺人事件を推理しあう短編連作本格ミステリ。 自分にとって”本格”ミステリとしてもっとも重要だと思っているのが、議論である。 たとえトリック自体がバカミス的であったり、小説性が薄くパズル本のようになっていても、そこに至るまでの議論が徹底していれば評価の対象にしている。 そういう意味で、今作は完璧に限りなく近い本格度合いだった。オールタイムベスト10を作るときは是非入れたい作品だ。