2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今邑彩:ブラディ・ローズ(三点:五点満点)

日記を追う形で展開するサスペンス。 サスペンスともホラーとも取れる中盤の展開は、平凡で取り立てて面白いものではない。 しかし、終盤の伏線回収からドンデン返しの連続は、まさに新本格である。 特に操り操られの関係性が面白く、操り物の秀作。

長靴をはいたデコは本格以外の何物でもない!

引力=淫力 ってネタが長靴をはいたデコであったけど、元ネタはコメットさん※のパンチラウィッチだろうか? と思って大槻(エロゲライターの方)のサイトに行ってみると リンクにホワホワが!! で、肝心の長靴をはいたデコだけど このミスとか本ミスの対象…

鮎川哲也:モーツァルトの子守歌 五点(五点満点)

安楽椅子探偵物の短編集。 シリーズ第一集の頃と比べると、小説やサスペンスの部分が剃り落とされており、より鮮麗されたミステリになっている。 特に短編でありながら推理クイズではなく、あくまでミステリとしての体裁を保っていられるのは、トリックより…