森博嗣:奥様はネットワーカー 二点(五点満点)

一人称を次々に乗り換えていく文体が面白い作品。
軽い叙述トリックからくるサプライズは、森博嗣らしくない軽さも感じられる。
良くも悪くも詰め込んだ内容を書く作家だが、今作は軽くかつポエミィな文章で明確な結論やテーマをぼかしている。
森博嗣のパズラー要素よりも、文章の方が気に入るのであれば楽しめる作品。*1

*1:自分には無理でした