シャドウ:道尾秀介

叙述ありまっせ! って感じの長編ミステリ。
トリックは叙述一本背負いの上に、叙述も心の病に起因していて、小説としてはいいけど、ミステリとしてはなあ……
とミスリードさせておいての、真実は衝撃的で見事にだまされた。
二段三段構えの叙述トリックっていうのは珍しくないけど、それが読者に対してでなくて、キャラクタに仕掛けられてるのも好印象。面白かった。